…箸・お椀・お盆・弁当箱・家具…
英語で陶器を総称して「CHINA」と呼ぶように、漆器のことを「JAPAN」と言います。
日本固有のものではないので改めて「URUSHI」と呼ぼうとする動きもあるそうですが、漆器は縄文時代から日本の生活に生かされてきました。
その用途は芸術的価値のあるものから、日常的に使うお箸まで実に様々です。
値段の違いは当然のことながら、材料と、人が行う行程の多さと難度によります。
例えば、一般的な黒や赤・朱などの色をしたお椀は、木地、下地、上塗の三層から成っているため、それぞれの仕上げによって価格変わってきます。
・下地は器の形を作る造形的な仕事です。漆に土の粉を混ぜたパテ状のものを、木地の側面にはりつけていきます。
このあんばいで器の形が変わるのです。
・木地 | 木(加工・日本) 木(加工・中国や他アジアの国) 木粉を固めたもの プラスチック |
高価 | ↓ 安価 |
・上塗 | 天然漆 合成漆(漆と化学塗料) 代用漆(カシュー) 化学塗料(ウレタンなど) |
高価 | ↓ 安価 |
上記の他に木地に直接、生漆(きうるし)という透けた漆を刷り込んで仕上げる「拭き漆・摺り漆」や、木地の傷みやすい部分に強度を上げるために麻布を貼り漆をかぶせていく「布着せ」などがあり、工程も少ないので、普段使いの「ぬりもの」として、広く使われています。(値段も手ごろ!)
割れにくく、熱が伝わりにくく軽くて口当たりのやさしい漆器を、もっと気軽に使ってみて下さい。
お手入れも特別なことは必要ありません!
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